
肝動注治療に至るまで
私の肝臓にガンが発見され、個体も1つしかなかったので内視鏡での切除で終わりました。
しかし、3か月後の検診で複数個所の
再発が確認され、抗がん剤治療へ移行しました。
3週間に1度腕から点滴で抗がん剤を投与する形を数か月、また、飲み薬の服用もありましたが効果はありませんでした。
体にも異変が感じられるようになり、
AFPは10万を超えてきました。
通常の抗がん剤治療では危険だと担当医が感じ、肝動注への治療を勧められ肝動注の担当医の診断では、「この治療が効かない場合は、余命半年」と宣告をうけることに。。
帰り道、何度こみあげてくる悲しさで涙をこらえたかわかりません。
妻に何て伝えればよいか、、、、
肝動注とは(ネット情報転用)
肝動脈化学療法を指し、肝臓がんなどの治療で、がんに栄養を送る肝動脈に直接高濃度の抗がん剤を注入する局所療法です。
@メリットとしては
静脈から投与する一般的な抗がん剤治療よりも高濃度の薬剤を局所へ投与でき、治療効果を高めます。
全身に抗がん剤が回るのを抑えられるため、副作用を軽減することが期待できます。
担当医から聞いた話
AFPの値が高い時の治療結果が芳しくなく、2回目、3回目の方が効果が出ているのを見て担当医に確認したところ、
私の血管が細く、薬が入っていきにくい。
そこに癌細胞が壁のようにあるため、
余計浸透率が低くなるとのこと。
つまり、AFPの値が減少すると癌細胞の壁が薄くなり、血管の隅々まで薬が到達しやすい環境になるようです。
なるほど、わかりやすい!!
肝臓に異常がある場合、絶対に気を付けること!!
これも担当医に質問してわかったことです。
退院する前に「禁止事項はなんですか」と聞いたところ、①減塩生活をすること、
②刺身などの生魚をたべないことでした。
減塩生活は肝臓の負担を減らすイメージをもてましたが、生魚を食べるなとはどーゆ意味なんだろ???
退院後、診察があったのでしつこく「いつになったら生魚食べれますか?」と聞いたところ、「治療中はやめた方がいい、食中毒になったら敗血症でほぼ死ぬよ、何人もそーゆ人を見てきた」と言われて震えました。
調べたところ、バブリオ・バルニフィカスという細菌が刺身などの生魚介類に付着している場合があるとのこと。
健康な人は軽傷でととまることが多いが、
肝臓疾患や免疫力が低下して敗血症となり、短時間で致死的経過をたどる場合があるとのこと。
このバブリオなんちゃらは海水にも生息しているので海に行った時、傷口は洗い流した方がよさそうです。
個人的には回転ずし等の刺身を扱う専門店は避ければ(食べなければ)予防できますが、定食屋で生姜焼きを注文しても刺身を切った包丁やまな板を使えばリスクはあるかもしれないと思いました。
担当医に自分から聞くことの重要性がここにあると思います。担当医から注意事項等は話はありません。。。
治療期間から退院まで
私が受けた治療はカテーテル挿入から4日間の投薬、3日空けて4日投薬です。
入院期間は2週間程度で、血液検査の結果をみて退院の許可がおります。
炎症値を確認するみたいです。
治療で辛いこと
最初に腕の動脈からカテーテルを挿入する時は緊張しますが、痛み止めの注射をしたら強い痛みやストレスは感じませんでした。
治療が終了し、カテーテルを抜いた後に止血を数時間する必要があり、腕を圧迫されるのが辛いという人がいるみたいです。
30分~1時間程度で段階的に圧力を抜いてくれるので不安な人は看護師さんに確認するとよいと思います。
私は腕の感覚がなくなり、腕の色が悪くなってので確認してもらったら仕方ないので我慢とのこと、、痛みが酷い場合はその旨を伝えてよいそうです。
肝動注の副作用は人によって違うみたいですが、私の副作用は発熱です。
39℃台を一日で数回体感すると正直体が疲れますよね、、、
もちろん解熱剤を使ってますが、カロナールでは効き目が薄く、点滴へ変更してもらってからは36℃台まで落ち着きます。
癌細胞が死滅するときに熱を発するともいわれているので、AFPが大幅に改善するときは高熱が続くかもしれませんね。
基本、退院してからも1週間から2週間程度発熱は続きました。
抗がん剤が効かない、どうする?
冒頭でお話ししたとおり、私は肝動注の前は静脈から投与する一般的な抗がん剤治療でしたが、AFP値は上昇し続けました。
当時の私はAFP値の上限、つまりデッドラインを担当医に聞いてませんでした。
そしていきなり余命宣告です。
そうならないためにも、お伝えしたいのは
担当医と良く話をすることです。
大学病院になると先生も時間がないので
予め質問の内容を考え、簡潔に確認ができるようにしましょう。
また、自分の病を調べることが大切です。
私はたまたま肝動注ができる医師がいてくれたのですんなり治療までできましたが、
どの病院でもできる訳ではなかったのです。
大学病院のルールはわかりませんが、通常の抗がん剤は最低2か月程度投与してから効果を確認するそうです。
ここで大切なのは「AFP値がいつもより上昇している場合は中断してもらう」ことが必要だと思います。
私は疑問でした、AFP値が減少していないのに同じ薬を投与し続けるのだろうと。
その疑問を言葉にするべきでした。
AFP値を1万減らすのにどれだけの
苦痛と時間を要するのか。
それを考えると100%先生の指示に従う必要なんてないと思います。
自分の体を守れるのは自分だけですから。
休業1年、貯蓄は乗り切れるか??
私はガンが発見されてから1年4か月、治療してから1年2か月が経過しました。
この1年2か月の間、毎月10万円前後の医療費が必要となり、家計を圧迫してます。
休業は4月中旬から開始しており、4か月が過ぎようとしてます。
私の予想では1年休職をして体力・気力をもとに戻さないと免疫が弱り、
コロナ等のウイルスにかかりやすくなると感じてます。
あくまで素人目線の予想なので1年を超える可能性も十分に考えられます。
抗がん剤を投薬する専用の部屋では20代や30代と思われる患者さんがいて
正直びっくりしました。私は45歳ですが、ガン発症年齢としては若い方だと
勝手に思ってました。
ガン家系の方は備えていた方が良いかもしれませんね。

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